オメガのレイルマスターと言えば鉄道職員、科学者、技術者など磁場の近くで働く人達のために設計された名をはせた名器。今回はそんなレイルマスターの魅力を解説させていただきます。時計好きな方はもちろん、鉄道が好きな方にも是非知っていただきたいのがオメガのレイルマスターです。
オメガの魅力をまとめた記事もありますので、気になる方はこちらも読んでみてください。
目次
ヴィンテージ感溢れるデザイン
1957年に登場したレイルマスターは職場で着用を目的として作られた時計でシンプルかつ実用的でさりげない優美さが特徴のモデルでした。現代に復活したレイルマスターもそのデザイン性はDNAとして受け継いでいます。
文字盤
縦にブラッシュ仕上げされた文字盤はモダンな印象を与えます。文字盤のベゼル付近には線路を思わせるミニッツトラックもレイルマスターならでは。上の写真のように光の加減で見え方が変わるのも特徴です。
インデックス
“ヴィンテージ”スーパールミノヴァが塗布された埋め込み型のインデックスにより落ち着いた印象になります。通常はもっと白い夜光塗料を使いますが、ヴィンテージ感がある色合いがアクセント。
秒針
鉄道をイメージした“ロリポップ”センターセコンドが備えられています。
ケース、ブレスレット
全面ブラッシュマット仕上げで光沢がなく、いやらしさもない、まさに鉄道時計。
オリジナルの15倍高い耐磁性能
当初のレイルマスターはインナーケースに保護され最高1000ガウスの磁場に耐えられる時計で鉄道職員や科学者、エンジニアの必需品でした。そのオリジナルモデルよりさらに強い耐磁性能を備えた現代のレイルマスターはオメガマスタークロノメータームーブメントにより最高15000ガウスの磁場に耐えることができます。
オメガのコーアクシャル、マスターコーアクシャルについてはこちら
鉄道とオメガの歴史
レイルマスターの歴史を語るうえで、鉄道の仕事は密接に関係してきます。精度、視認性、耐磁性の3つの項目でみていきます。
精度
鉄道で働く人たちにとって正確な時間は欠かせない重要な要素です。数分、時には数秒の違いが重大な結果をもたらすこともあります。そのため鉄道労働者は長きにわたり時計の正確さを頼りにしてきました。オメガは1900年代初めに極めて厳しい鉄道の精度要件を満たす高精度公式クロノメーターをカナダへ持ち込んだそうです。「カナダ」とも呼ばれるこのキャリバーは当時の製造ラインで実現できる最高品質を備え、精密なウォッチメイキングにおけるオメガの偉業の一つに数えられています。
視認性
オメガの鉄道用時計は美しさという点でも並外れていました。当時のデザインは懐中時計のようなシンプルなものが中心。そんな中列車の路線を描いた繊細な文字盤は鉄道労働者にさらなるイノベーションをもたらすものでした。
耐磁性
精度に影響を及ぼす磁気を克服するために、独創的な耐磁設計を備えたレイルマスター。ダブルケースに守られたこの時計は900から1000ガウスを超える磁場にも耐えることができました。比較のために紹介すると、それまでの耐磁性時計が耐えられる磁場は60ガウス前後でした。
まとめ
このような鉄道労働者や技術者との深い歴史や耐磁性に革命をもたらしたレイルマスターは現在に至るまで、この分野でのオメガの最初期の偉業を体現するものとなっています。この時計はオメガが歩んできたイノベーションの旅路に光を当て、オメガが現代のマスタークロノメーターの成功の礎を築いてきた経緯を示しています。
その他にも名だたるシリーズを生み出しているオメガ。下記にシリーズでまとめていますので気になる方は合わせて読んでみてください。
ブランド時計正規取扱店・長野市ブルージュ一真堂長野東ICから車で約10分、長野駅前から車で約10分。オメガ正規取扱店、ブルージュ一真堂。駐車場25台完備。
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