冠婚葬祭で大活躍の真珠(パール)ネックレスが高騰しているのはご存じですか?
値上がりの時代で頭を抱える方も多いと思います。
今回は真珠が高騰している背景と今後の予測をお伝えします。
真珠高騰の要因は2つ
1,あこや貝の養殖場で稚貝の大量死が発生
2019年にあこや貝の大量死の被害が発生しました。国内最大のあこや真珠産地である愛媛県宇和島を中心に長崎県、三重県にも被害が及びました。
被害は大きく、愛媛県宇和島で9割、長崎県で7割、三重県で2割と日本の真珠の主要産地3県の被害は多大なものでした。
ちなみに3県で真珠の全生産量の9割を超えています。真珠はすぐにできるものではなく、養殖に早いもので1年。長いものは3年かけて出荷します。
つまり、ここから1年から3年は生産量が大きく減少することになります。
謎の大量死の原因は?
実は原因はよくわかっていません。要因として挙げられているのは
①海水温の上昇
②感染症
と言われています。
原因がわからないと対策のしようがないので、困ってしまいますね。
「アコヤガイ赤変病」という感染症が疑われましたが、原因ではないそうです。
2、生産量のほとんどを中国が買っている
稚貝の大量死により、生産量は通常の1/3ほどになってしまいました。
さらに少量しかないものを業者で取り合い、販売価格が高騰しても中国がすべて買い上げる状況にあります。
中国では日本の真珠はキレイで品質が高いことや円安の影響で安く買えるという理由で購入される方が増えています。
日本に残る真珠で品質の良い物となると必然的に価格も高騰してしまうのです。
今後の予測
真珠の価格は間違いなくあがります。
生産量が落ちたから一時的なものじゃない?と感じる方もいるかも知れませんが、一時的なものでは終わらないかも知れません。
その理由は生産者が減る可能性があるということです。
生産者の方々は生産量が減ったからと言って昨年同様の利益が取れるとは限りません。1/3の生産量で昨年同様の利益は出ないですよね?
真珠という一定の需要がある商品と供給のバランスが崩れると間違いなく価格は高騰します。
いつかとお考えの方は早めに行動に移すことをおすすめさせて頂きます。
一真堂飯田本店
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