黒真珠と黒蝶真珠の違いについて詳しく解説します!

 「黒真珠」と「黒蝶真珠」。
どちらも黒い真珠ですが、どうして呼び方が違うのか、疑問に思ったことはありませんか?
「黒真珠」と「黒蝶真珠」実は、この2つの言葉には大きな違いがあるんです。
この記事では、黒い真珠に興味があるけど、違いがわからないという方のために、「黒真珠」と「黒蝶真珠」の違いを分かりやすく解説します。葬儀用として黒い真珠を用意したい方や、普段使いもできる上質な黒い真珠を探している方必見です。
ぜひ参考にしてください。

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黒真珠、黒蝶真珠の違い

黒真珠と黒蝶真珠

名前に同じ「黒」のつく真珠ですが、黒真珠は「黒い色をした真珠」の総称です。
その中には、アコヤ真珠を黒く染色した「アコヤの黒真珠」や淡水真珠を黒く染色したものまで含まれています。

「黒蝶真珠」は黒真珠の一種ですが、他の真珠との大きな違いは、天然の「黒蝶貝」から作られるという点です。
染色などの人工的な処理は一切されておらず、自然な神秘が作り出した、深みのある美しい黒色が特徴です。

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①色の違い

アコヤや淡水の黒真珠は染色されており黒みが強いのに対して、黒蝶真珠は天然色なので黒い色以外の色、「干渉色」を持っています。
黒蝶真珠は大きく分けて、黒、グレー、グリーン、ブラウンなどがあり、中でもくじゃくの羽の色のような、グリーンやピンク、パープルなどがかみ合った「ピーコックグリーン」と呼ばれる色はとても希少で高価です。
黒蝶真珠の独特な光沢は、見る角度によって変化し、神秘的な魅力を放ちます。

②大きさの違い

黒蝶真珠

アコヤ、淡水の黒真珠は6〜8ミリ前後の大きさがほとんどです。
黒蝶真珠は8ミリ〜13ミリと大きさに幅があります。主流は10ミリ前後ですが、まれにある15ミリ以上の大きさはとても希少です。

③価格の違い

真珠は色に関わらず価格の決め手となる条件があります。
「色」「大きさ」「テリ(輝き)」「形」「キズ」の5つの条件が整っているものほど、希少であるため価格は高くなります。
アコヤや淡水の黒真珠は染色してあるため、それほど高価ではなく数万円程度で購入できます。

天然色の黒蝶真珠は十数万〜数十万するものがほとんどで、品質のよいものは数百万するものもあります。

おすすめ着用シーン

黒真珠を選ぶのは、色や大きさ、価格が色々あって迷いますよね。
ご使用になるシーンや頻度に合わせて、最適な黒真珠を選ぶとよいでしょう。

葬儀

黒真珠 葬儀

葬儀では、黒真珠、黒蝶真珠どちらも問題なく使用できます。
近年では「葬儀では真珠をつけるのがマナー」と考える方が増え、葬儀参列には真珠が必需品になってきています。
アコヤや淡水の黒真珠は、価格が手頃なので急な葬儀など、特別な時だけ使いたい方におすすめです。
また黒蝶真珠には形が流れているもの(真円ではないもの)があり、カジュアル使いとして人気がありますが、葬儀では真円かなるべくそれに近いものを選びましょう。

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フォーマルからカジュアル

黒真珠

冠婚葬祭やカジュアルに人気が高いのは「黒蝶真珠」です。
黒蝶真珠は、深い黒色をベースに、上品な輝きを放つ宝石です。
そのエレガントな光沢は、結婚式やパーティーなど華やかなシーンをさらに華やかに彩ります。
一方で、黒色は弔いの場にもふさわしい落ち着きを演出。なかには「結婚式に黒い真珠は少し気が引ける」という方もいらっしゃると思います。
しかし黒蝶真珠はその汎用性の高さから、フォーマルな場だけでなく、カジュアルな服装にも合わせやすく、普段使いもできる万能なジュエリーです。

まとめ

「黒」は、古来より格調高い色として位置づけられ、慶弔を問わずフォーマルな場において広く用いられてきました。
黒蝶真珠も、その深淵な黒色と優美な光沢から、冠婚葬祭をはじめ、様々なシーンでその価値を発揮します。しかし、結婚式などのお祝い事の場で黒い真珠を着用することに抵抗を感じる方もいらっしゃいます。
時と場合に応じた、場にふさわしい装いを心掛けることで、黒蝶真珠は、その美しさを最大限に引き出し、身に着ける方の品格をさらに高めてくれることでしょう。